🏠 そろそろ気をつけたいシロアリの話
こんにちは、金山工務店です。
初夏が近づいてくるこの季節、気温も湿度も少しずつ上がってきますね。
実はこの時期から、**“シロアリが活発になり始める季節”**でもあるんです。
特に「羽アリ」を見かけたら、それはただの虫ではなく、シロアリのサインかもしれません。
今日はそんな「羽アリ」と「シロアリ」の関係、そして住まいを守るために知っておいてほしいことをお伝えします。
羽アリ=シロアリ?その前に「群飛(ぐんぴ)」って?
「群飛」とは、シロアリが巣から羽アリとなって飛び立ち、新しい巣をつくるために飛び回る行動のこと。
つまり、羽アリを見かけたということは…
「ここから新しい巣をつくる場所を探してますよ〜」という合図かもしれません。
特に「ヤマトシロアリ」は、気温24℃くらい・湿度の高い雨上がりなどに群飛することが多く、
ちょうどこれからの季節が要注意なんです。
見分け方のポイント!その羽アリ、どっちのアリ?
羽アリを見かけても、すぐに「シロアリだ!」と決めつけないでください。
実は、**黒アリ(クロアリ)**の羽アリもいるんです。
では、どうやって見分ければいいのでしょうか?
✅ シロアリの羽アリはこんな特徴
- 胴体にくびれがない(寸胴)
- 羽が4枚とも同じ大きさ
- 羽が落ちやすく、周りにたくさん落ちていることも
- 色は黒っぽく、名前と違って「白くない」!
写真を撮って、信頼できる業者さんに見てもらいましょ!
シロアリの怖さは「気づきにくさ」にあります
シロアリの被害は、表からは見えない場所でじわじわと進行します。
気づいたときには柱の中がスカスカになっていた…というケースも少なくありません。
特に怖いのは、建物の耐震性への影響です。
どれだけしっかり設計された家でも、柱や土台が食われてしまえば、本来の力を発揮できません。
悲しいことですが過去の大地震でも、シロアリ被害があった家の倒壊が確認されています。
被害を防ぐには、なにより「早めの点検」が大切!
シロアリ被害は、放っておけば放っておくほど進行し、補修費用も規模も大きくなります。
毎年、春から初夏にかけてのこの時期は、羽アリの確認と一緒に、
家の周りや床下などの点検をするタイミングとしてとてもおすすめです。
もし羽アリを見つけたら、以下の3つをチェックしておいてくださいね。
- どこから出てきたか?
- 他にも羽が落ちていないか?
- 写真で記録しておく
そもそも“シロアリが寄りつきにくい家”を目指しましょう
シロアリが住みつくには、次の3つの条件が必要です。
- 栄養(木材)
- 温度
- 湿度
このうち、湿度をコントロールすることが、最大の予防策になります。
たとえば…
- 床下の風通しをよくする
- 雨漏りや結露を防ぐ設計・施工
- 換気口の前に物を置かない
- 古い木材を家のそばに置かない
など、住まいの湿気対策はとても効果的。
たとえシロアリが近づいても、「なんだか居心地悪いな」と感じて出ていってくれる環境を整えましょう。
おわりに|家の健康診断、今年も忘れずに
羽アリを見つけたとき、
「これって普通の虫?」「ちょっと心配だけど様子を見ようかな…」と迷うこともあると思います。
でも、住まいの不安は早めに確認しておくことで、大きなトラブルを防ぐことができます。
私たちが健康診断や車検を受けるように、
家にも**「点検」というケア**が必要なのです。
お庭仕事が楽しい季節、おうちの周りもぐるっと点検お願いいたします!